チラシの裏面

外国かぶれは国策だった？

ちょっとカタカナ使うと「あいつ、外国かぶれしやがってよ！」なんて陰口を言われる時代もあった。

そこでちょっと考えたんだけど大昔に鎖国してた時代、黒船襲来があって調べてみるとその時に、舶来の技術に大層驚いたそうだ。そりゃそうだ。船に搭載された大砲一つ威力が違う。見るもの全てが見た事も無い技術の塊。

これをいち早く吸収しないと何をやっても外国に搾取される運命なのは東南アジア諸国の植民地化で理解はしていたみたいで、必死に学習したそうだ。

時は流れ、第二次世界大戦に敗戦してアメリカのGHQが一時的に日本を統治。
この時にも見た事も無いものをたくさん日本に持ちんだと聞く。
武器等を作る事が禁止された企業はGHQが持ちんだスクーターを見よう見真似で作ったのが今のスバルである富士重工。これはGHQからNGが出てしまい無駄になるかと思いきや荷台を付けて復興の為に必要な商業的な道具であると主張ｗ
そしたらGHQからOKが出てラビットS-1というベスパみたいな見た目のスクーターを販売したそうだ。
勿論、性能は低いものだったと思うが、0からは何も作れないが１があれば100に出来る日本人。
そこからの発展は今を見れば誰でも理解出来るだろう。

そこから時を経て昭和40年代。テレビ番組では「奥様は魔女」とか海外の面白ドラマがたくさん放映された。その中で見る生活は別世界で何もかもが先進的だったという。
テレビの大きさが違う。車は持っていて当たり前。大きな冷蔵庫。電話もある、家も大きい。技術面で負けているのは一目瞭然だったという。そこで多くの日本人は生活の欧米化に目覚めた結果、日立や東芝なんかの作った家電が売れた。比例して車も性能を上げ、価格も下がり一家に1台になって来た。
黒船襲来以降は欧米の真似をすれば企業は儲かり、民衆の生活レベルも上がったから食べ物も含め各種単語なんかもカタカナを使うと能力が高いイメージを与える事が出来た。
そして外国かぶれをしているうちに革新的技術を発見し発展。これを繰り返し企業は日本人の為に使いやすいものに作り直し大きさを変え、エネルギーを小さくてもつかえるようにして結果的にトランジスタラジオを作り、これが世界的に大ヒットしてSONYは今に至る。これがバイクでも車でも同じで特に携帯電話は秀逸だった。聞いた話だがiPhoneはiモード携帯が発想の元になっていたらしい。

話は長くなってしまうが、こういった流れがあったからこそ企業も利益を出せてそれを外国にも販売出来たわけだ。
外国かぶれ気取って最高のものを作ろうとしていればこその時代だが、最近はというと日本国内の販売ではその大きな会社を維持する事すら出来ず、大きな利益を生むと思われる所向けに商品を作っている。

だけどそれって外国の大企業と同じだから以前のような大ヒットって難しいって思う。
多くの日本人がこぞって買う品物こそ世界で大ヒットする商品になるんじゃない？